2017年6月 3日

都会のモダンガーデン

リスボンのMAAT musuemで開催されるエキシビションARCOlisboaにて、キューバ人アーティストのcarlos garaicoaは「yo nunca he sido surrelista hasta el día de hoy」と題する作品を、kunsthalleギャラリーの楕円空間で披露しました。carlos garaicoaは、建築モデルを通じて社会的、政治的問題を描いてきたアーティストとして知られ、今回は都市庭園の中でこれらのテーマを追求。空間の中に生きる有機的な組織の錯覚を演出するため、薄暗くほのかに照らす街灯などを使用しています。

carlos garaicoa MAAT museum designboom 01

イメージbruno lopes

hasta el día de hoy」(「今までに無いシューレアリズム」)と題され、街と個々、建築と都市主義の関係性、そしてリアリティとフィクションの微妙な境界線を示しています。designboomは会期中に、carlos garaicoaと対談する機会を設けました。

designboom: プロジェクトのきっかけを教えてください。

Carlos garaicoa: この作品は、モデルメーカーの店で見つけたランプや樹木など、小さな素材を用いた3m程度のモデルとして生まれました。この場所での展示が決まった時、ギャラリーの空間が少々いびつであることに気付き、これを念頭に合理的な作品を作るのでは無く、人が介入して景観を変えるという考え方をとることにしました。

carlos garaicoa MAAT museum designboom 02

イメージ:bruno lopes

DB: このインスタレーションのねらいを教えてください。

CG: 私は呼吸する作品を作りたかったのです。光をフェードイン、アウトさせることで、息のリズム感を出そうとしました。建築物が生きている空間。何を作るかにこだわるのでなく、見る人がどのように捉えるかなのです。

carlos garaicoa MAAT museum designboom 03
イメージ:bruno lopes

DB: このインスタレーションにはあなたの出身であるハバナの街が描かれているのでしょうか?

CG: ハバナは大きく複雑な街で、私の作品にもよくあることですが多くの矛盾があります。権力の言語、美学の言語、政治の言語。私は90年代にハバナであらゆる物への介入を始め、そこでこの街の素質に気づきました。私の作品の中には執筆、写真、インスタレーションなどがありますが、インスピレーションの80%はドキュメンタリーだと感じています。


イメージ:bruno lopes

DB: この作品には特別なテーマがあるのでしょうか?

CG: シュールレアリズム。私はそれが近代芸術に触れた非常に重要かつ前衛的な動きであったことを信じています。時に過激なやり方で、言語を用いたやり方、組織を刺激するやり方などで。私はシュールレアリズムというアイデアを用いて混沌とした物を現実から切り取っています。

イメージ:bruno lopes

DB: アーティストとして自身をどのように表現しますか?

CG: 自分にアーティストとしての役割があるのであれば、仲介者として言語とそれを使う力、そしてそれを何かに変換する事だと思っています。

「yo nunca he sido surrelista hasta el día de hoy」はMAATミュージアムにて2017年9月19日まで展示されます。


image © oak taylor-smith courtesy of estudios carlos garaicoa

designboom.com, Milano
原文: http://www.designboom.com/art/carlos-garaicoa-urban-garden-maat-museum-05-22-2017/