2017年3月22日

手作業にこだわったアンティークの魅力を現代へ

1999年に、jim jarmusch監督によって制作されたカルト映画「ghost dog: the day of the samurai」のファンにとっては、この展覧会のタイトルは馴染みが深いかもしれません。ニューヨークのsalon94で行われるsalon94創業記念デザイン展で何が展示されたか、ピンとくる方もいるのではないでしょうか。映画の主人公であるゴースト・ドッグは侍の武士道の心に沿い、伝統的なアンティークの魅力を現代へと伝達する殺し屋です。侍のように自己の定めたルールと判断に従って生きる、キュレーターjeanne greenberg rohatynと、paul johnsonによって決められたデザインです。

salon 94 design ghost dog exhibition new york designboom

今回の salon 94 design が発表するデザイナーは、地理的かつ世代的に幅広い分野でデザインプラクティスの標本として共通しているハンドメイド作品や、自己製造作品などが展示されています。演出には、イタリアのデザイナーgaetano pescethomas bargerjack craigkwangho leeそして jay sae jung ohが関わっています。

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建築から都市計画、インテリアから製品デザインまで、50年以上のキャリアを持つgaetano pesceは、今エキシビションで最も名誉あるデザイナーの一人であることは疑いようもありません。今回は1980年代から彼が製作してきた樹脂、ポリウレタン、シリコンなどから作られた彼の新シリーズである吊り下げ・壁掛け照明を発表する予定です。照明の形と共にpesce独特の歓喜な色使いや、ピエロがキャビネットに具現化したような作品などが展示されます。

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ブルックリンに拠点を置くthomas bargerは、木製フレームの周りをパルプ紙で包んだソファを発表します。昔見た漫画や、幻想的な風船で出来た動物などを連想させるような珍しい形をした椅子に仕上がっています。デトロイト出身のjack craigは、当初エンジニアとして活躍しており、彼の作る照明には銅とコンクリートを使用しています。この手法で生まれた彼の輝く作品は、サンゴや自然界の共存関係、寄生虫などを思わせる世界観を表現しています。

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近年活躍の場を広げソウルに拠点を置くkwangho leeは、延長コードのもつれで照明を作り工業用資材を編むという方法を見つけ、斬新な手法で身近にあるメディアと伝統的な手作業で作品を生み出しています。シリーズ「pbsession」にはホース、ポリ塩化ビニル、シルク、皮革などを使ったソファやスツールなどを発表。

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最後に、シアトルに拠点を起き、 gaetano pesceの弟子である jay saw jung ohが披露する「savage series」。椅子とソファのセットである今回の作品は、デザイナーの彼女が収集した廃棄プラスチックや玩具、牛革のコードを使用。人が当たり前に捨ててしまう日常的な物の価値を改めて見直し、生まれ変わった製品を見て再検討して欲しいという希望を込めて製作されました。

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designboom.com
原文: http://www.designboom.com/design/salon-94-design-ghost-dog-exhibition-03-11-2017/