2017年3月21日

デジタルリメイクで生まれ変わった楽園

オランダのstudio smack社が発表した「PARADISE」は、1490年から1510年の間に描かれたアイルランドの画家hieronymus boschが残した象徴的絵画「the garden of earthly delights」(快楽の園)を現代的に再解釈しました。有名な三連祭壇画の中央部を再現し、4Kアニメーションを用いて鮮やかに描かれています。

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油彩とオーク板で描かれた原画は、過去に様々な方法で読解、解釈されてきました。ある学者は、快楽または道徳的な危険に対する警告を示す説や、失楽園を描いていると主張する反論側意見もあるようです。studio smackは中央部の元の風景を、デジタル4Kで万華鏡を連想させる鮮やかな色と共に再現しています。

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オリジナルの絵画の意味に関しては様々な解釈がされている

「この楽園ないに生息する生き物たちは、21世紀の西洋文明の過度と欲望を表現しています。」と制作スタジオは説明。「消費主義、利己主義、脱走主義、耽美主義、虚栄主義、退廃主義...これら人間の持つ要素は、孤独な人間がデジタルの夢の世界で群がる社会のメタファーなのです。彼らは、自分自身のエゴと想像力を象徴的に反映した自身の姿。それぞれ個性を持っていますが、多かれ少なかれ同じように見えるのが現実です。」

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アニメーションの中で動く生き物たちは、21世紀の西洋文明の過度と欲望を表現しているーstudio smack

このアニメーションは、もともとbosch没後500年を祝したブレダ市立美術館のエキシビション「new delights」に依頼されたものでした。食べ放題のビュッフェのように目で追うと、宙に浮く宇宙飛行士、3つ脚で歩く巨大な顔、監視カメラが頭のカラス、頭が口になった蛇など様々な物体が四方八方に動き回り、数えるときりがありません。

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原画は1490年から1510年の間に描かれました。

このループ動画は有名絵画である快楽の園を現代的に再解釈したもの

designboom.com
原文: http://www.designboom.com/art/studio-smack-paradise-garden-of-earthly-delights-03-09-2017/