2018年1月22日

魚市場が地域の拠点に

オマーンの都市マスカットのムトラフ地区に新しいフィッシュマーケットが誕生しました。地域の新しいシンボルとして注目を集めています。ムトラフ フィッシュマーケットは、地域のコミュニティの象徴として、オマーンの漁業の拠点として、デザイン事務所snøhettaによってデザインされました。


地域コミュニティの象徴的な存在に
all images © firas al raisi, luminosity productions

オマーン最大の港に誕生した新しいフィッシュマーケットのデザインには、過去の歴史に対する賞賛と未来への期待が込められています。ムトラフは、商業貿易都市として長い歴史を持ち、多くの伝統が引き継がれている漁業は、文化的に重要な意味を持っています。新しい市場は、1960年につくられた既存のフィッシュマーケットの近くに建設され、地域の貿易と伝統的な漁業の継続という目的を果たしながら、オマーンの観光都市としての役目も期待されています。


地域の貿易と伝統的な漁業の場として重要な役割を果たしている

伝統とイノベーションを融合した4,000平方メートルのフィッシュマーケットには、古いものと新しいもの、それぞれに対する称賛が込められています。広大な市場には、大きな屋根がデザインされていて、地元の漁業者も、観光客も、同じ屋根の下で同じ時間を過ごすことができます。


古いもの と 新しいもの それぞれ大切にされている

建築デザインのコンセプトは、光と影の可能性、フィッシュマーケットの放射状の二重の壁は、光と影のコントラストに遊び心を加えたデザインになっています。遠くから市場を観察すると、カーブを描く壁とテラスから繋がる階段が、波のうねりの影響を受けて、放射状に大きく広がっていくように見えます。そのうねりの波が、海から市場へ、市場から街へ、そして周囲の山々へ広がり、市場が、それぞれの境界線上で重要な存在を持つことが表現されています。


光と影のコントラストに遊び心を加えたデザインコンセプト

巨大な天蓋は、アラビア語のカリグラフィーに影響を受けてデザインされています。天蓋下は、公共空間として有効活用されていて、自然光と日陰、心地よい風通しが、訪れた人を包み込みます。複雑な天蓋のデザインと地面のシンプルなコンクリートが対照的なコントラストを生み出しています。


天蓋部分は、アラビア語のカリグラフィーを参考にしている

フィッシュマーケットに入ると、活気溢れる100以上の漁業業者と新鮮な地元の野菜やフルーツが、訪れた人を出迎えます。新しい市場には、オフィスやカフェ、レストランが併設されていて、観光を楽しむ間に購入した魚を保管する冷蔵保管所を利用することもできます。

天蓋部分

designboom.com, Milano
原文: https://www.designboom.com/architecture/snohetta-muttrah-fish-market-01-02-2018/