2017年4月 6日

360°からの離着陸を可能にする円形滑走路

ターミナルビルを取り囲む直径3.5kmの円形滑走路からなる新たな空港のコンセプト「the endless runway」を、オランダの科学者henk hesselinkが提案しました。従来の空港のわずか3分の1のスペースで、3機同時離着陸可能となる画期的なアイデアを取り入れています。風の影響で遅れるフライトが課題と考え、循環路上に横風を想定したスペースの確保と、独立して使用できる円形滑走路を設計しました。

The Endless Runway animation

hesselinkの円形滑走路には、路上に横風に影響されないポイントが存在します。

横風の影響で、不安定な体制をとったまま着陸する機体をYouTubeの動画で見たことをきっかけに、「エンドレス滑走路」 'the endless runway' のアイデアが生まれました。内側に傾斜した円形滑走路を作ることで、様々なコンデションでもピンポイントで離着陸を促すことが可能になります。強風や突風が吹く中でも、機体は影響を最小限に抑えての着陸が可能。風向きの変化に伴って、飛行機は風と状況に合わせ動きが可能となるため、滑走路の方向を変えるための煩わしい着陸準備や、コスト軽減を実現することもできます。またこのリング状の軌道は、飛行機の離発着離時に必要となる逆風を発する機能も保証されています。

The Endless Runway animation
円形軌道は離発着時に逆風を発する機能もあります。

乗客への安全飛行を向上させるとともに、滑走路をリング状にすることで環境も考慮。好影響を及ぼすと予測されており、飛行機は強い横風とのにらみ合いをする必要がなくなるため、燃料消費も抑えることが可能です。さらにどの方角からでも飛行可能となるため、パイロットはどこを飛行するか、逆に飛行を避けるべきポイントなど、より柔軟かつ精密に制御することができます。離陸と着陸の方向性の選択肢が増えることは、15年毎に航空分野が倍増し、飛躍的に増加する航空交通管理にとって大きな一歩と言えます。

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「エンドレス滑走路」プロジェクトは大手航空宇宙企業のNLR(オランダ航空宇宙局)によりサポートされています。

環状滑走路は3つの直線滑走路と同等の長さですが、彼のプロジェクトチームは4機体の通常滑走路の要求処理が行えると計算しており、空港の省スペース化も期待できます。「エンドレス滑走路」計画はドイツ航空宇宙局(DLR)、フランス国立航空宇宙研究所(ONERA)と共にオランダ航空宇宙局(NLR)によりサポートされています。

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hesselink imagines 'the endless runway' design in some of europe's major airports

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hesselinkは「エンドレス滑走路」をヨーロッパの主要空港での実現化を計画しています。

designboom.com
原文: http://www.designboom.com/technology/henk-hesselink-endless-circular-runway-03-23-2017/